災害で命を落とす原因は、建物の倒壊や津波だけではありません。避難生活のなかで体調を崩して亡くなる「災害関連死」があります。
このシリーズは、発災から1週間のあいだに、日ごとに何が起きるかを追ったものです。上から順に読んでも、必要な日だけ読んでも構いません。
備えの中身は、1日目に必要なものと5日目に必要なものが違います
発災直後——まず何をするか
- 【震度7】救命士が伝える「扉は開ける、火事のときだけ閉める・スリッパ・熱中症」——地震のあと家族を守る初動と応急手当、災害関連死を防ぐ72時間
扉は開ける、火事のときだけ閉める。地震の初動と応急手当。
Day1〜Day7
- 【震災Day1】家族の安否確認と、「連絡がつかない」時の初動——171・web171・SNS、救命士が現場で感じる「連絡できない現実」
Day1:安否確認と171の使い方。 - 【震災Day2】停電で「命の医療機器」を止めないために——在宅酸素・人工呼吸器・インスリン・透析、救命士が伝える停電下の対処
Day2:停電で「命の医療機器」を止めないために。 - 【震災Day3】避難所・車中泊の熱中症と脱水——真夏の被災地で救命士が見る失敗パターン
Day3:避難所・車中泊の熱中症と脱水。 - 【震災Day4】車中泊で最も怖い「エコノミークラス症候群」——狭い座席と水分我慢が命を奪う前に
Day4:車中泊で最も怖いエコノミークラス症候群。 - 【震災Day5】避難所・車中泊で警戒すべき感染症3つ——ノロ・破傷風・レジオネラの現場と予防
Day5:ノロ・破傷風・レジオネラ。 - 【震災Day6】高齢者と子どもの災害医療——普段の薬・持病を守る備え
Day6:高齢者と子どもの災害医療。 - 【震災Day7・最終回】1週間経った頃の心のケアとPTSD初動——家族と自分を守る5つの兆候と対処
Day7:1週間経った頃の心のケアとPTSD初動。
停電で止まって困るものが家にあるかどうか、いま確かめてください
1週間を通して効く3つのこと
① 連絡手段は「決めておく」以外にない
電話はつながりません。どの手段で、誰を起点に安否を集約するかを、平時に家族で決めておくことがすべてです。
避難所の生活は、数日目から体に効いてきます
② 動かないことが、そのまま病気になる
車中泊でのエコノミークラス症候群、避難所での熱中症・脱水、水が使えないことによる感染症。どれも「動けない・洗えない・飲めない」から始まります。
水は飲むためだけでなく、手を洗うためにも要ります
③ 持病と薬は、災害の前に整理しておく
普段の薬が切れることが、災害では現実に起こります。お薬手帳の写真をスマートフォンに1枚——今日できる備えのなかで、これがいちばん費用対効果が高いと思っています。
1週間を越えたころに、心の反応が出てくることがあります
災害は、連絡がついたあとの生活のほうが長く続きます。避難生活での体調悪化、通院の中断、収入の途絶——そこまで含めて、いまの備えが家族を支えられるかを一度見ておいてください。


